2022/03/09 16:55

仕事から帰って玄関を開けるとスライムのような格好の猫がこちらを見ている。パソコンデスクの傍らには小さなモンスターのような何かが居座っている。廊下の隅には30センチくらいしかない女子高生がただまっすぐ前を見て立っている。

自宅にこんな不思議な空間を作ってみたいと思いませんか?

こんにちは ギャラリーカフェmuniです。今月から企画展「microcosm morphology~彫刻家の自画像と彫刻作品〜」が始まりました。
6名の作家の作品は、大きな石の彫刻から手のひらサイズのもの、素材も様々な作品が展示されています。
今回は彫刻の魅力と彫刻作品を所有する楽しさについてお話ししたいと思います。
「彫刻は空間まで作品」
まずは佇まいこそが彫刻の美しさです。2次元の絵画とは違って、彫刻は360度どこからでも見ることができます。そのため置いてある場所によって見え方が違ったり、その作品があることによって周りの空気感が変わってしまうことが魅力の一つです。作品と周りの空間との関係性が彫刻を美しくさせると思います。
また、温度を感じたり、ザラザラやツルツルとした感覚を手で触って楽しむこともできたり、光の当たり方や影の強さで作品の印象が変わるのも、立体作品ならではの魅力です。



「彫刻作品の存在感」
普段身近に無いような重さや温度感を感じられる立体作品は、生活の中に入るといっそう異様な存在となります。それが非日常的で面白く、時には癒しとなるでしょう。小さなものであれば移動して、食卓テーブルの上に置いたり部屋の隅に忍ばせてもいい。壁にかけられるレリーフなら場所がなくても楽しめる彫刻作品です。


「彫刻作品の扱いは慎重に」
どんなに素晴らしい作品も素材によっては壊れやすいものもあります。キッチンや廊下の真ん中など、人の動きが多くなる場所に置くと、間違って落としてしまったりぶつかって割れてしまったりします。ペットや小さなお子さんがいる場合も注意が必要です。作品の魅力が活かせて更に安全な場所をよく考え、最初は自分の生活環境にあったサイズの作品を選ぶのが良いと思います。

彫刻作品は値段が高いイメージや置き場所が無いといった理由で、絵画よりも所有するハードルが上がってしまっていると思います。しかし小さな作品や、見た目も可愛らしいものもあり、数万で手に入るものも少なくないです。気に入って連れて帰ってしまえば普段の生活の中に新しい一面を見つけられると思います。

「microcosm morphology ~彫刻家の自画像と彫刻作品〜」2022年 3月5日〜3月27日

muni
埼玉県蓮田市閏戸1808
営業日:土曜、日曜
13時〜17時
お問い合わせ municafe.as@gmail.com