2022/05/18 17:02

こんにちは muni gallery です。現在muniでは企画展示「animals!」と題しまして、複数の作家さんよる動物をテーマにした作品の展示を開催しています。その中のひとり「さいとうあかり」さんは、絵本やイラストの作品を制作している作家さんです。作品はどれも可愛らしいく、絵本にぴったりなあたたかい雰囲気です。今回はさいとうあかりさんのご紹介と、絵本の楽しみ方について書きたいと思います。


「絵本の魅力とは?」
子供の頃、図書館や幼稚園で絵本を読んだり、親に読み聞かせてもらったり、人それぞれ色々な思い出が浮かぶと思います。本いっぱいに描かれた絵はとても印象に残り、言葉のリズムの面白さや物語のスピード感に子供の頃は心を奪われたのかもしれません。さいとうあかりさんも、「抱えられる程の小さなサイズの中に大きな世界が入っていること、シンプルで何度も繰り返し読みたくなること」が魅力だそうです。大人になった今見ても、少ない言葉と楽しげなイラストに想像力を掻き立てられ、普段得られないようなワクワクを貰えるのが絵本なのだと思います。



「絵本の楽しみ方とは?」
まず絵本売り場に行って目に入るのは可愛らしいイラストやカラフルな色です。表紙を見て、気になる絵や単純に好きな絵を手にとってみると思います。ここは絵画や雑貨を買うのと同じで、子どもも大人も絵の好みで選んでコレクションするという楽しみ方もあると思います。
内容については、子供の頃は繰り返される言葉や音の楽しみがありました。読み聞かせの時や自分で声に出して読む時、感情や擬音に抑揚をつけると、よりその絵本の世界観が伝わって楽しめます。さいとうあかりさんは、大事なことは絵で伝わるように描きたいので文章は必要以上に長くしないように気をつけているそうです。物語も短い文章の中に色々な感情が表現されていることで一気に読み進めてしまうエキサイティングな部分もあるような気がします。

「絵本作家 さいとうあかりさん」
さいとうあかりさんは大学在学中、絵本作家の方の授業を受け、よく行く絵本美術館の展示にも影響を受けて絵本を描きたいと思ったそうです。大学を卒業して数年、絵本講座に通い、「おちたらワニにたべられる!」が刊行されました。
心がほっこりするようなさいとうさんの作品は、主に水彩画で、そこに鉛筆やカラーパステルを合わせ、光の演出に効果を持たせたり物語や描く物によって変えているそうです。イラストだけでなく、内容の構成もとても大事な絵本ですが、さいとうさんは絵本やそれ以外にも気になる漫画や映画のストーリー構成を紙に書き出してみるとのこと。文章が短い分、逆に面白くまとめる作業が難しそうです。

現在は年に一度の個展や、イラストのお仕事など、ご自身の作品を外に発信中。6月にはステーショナリーブランドを立ち上げるそうです。絵本以外ではipadを使ってデジタル画も描いているそうです。
さいとうあかりさんのwebサイトはこちら



「おすすめ絵本」
最後に、今回はせっかくなので、さいとうあかりさんと私muniのおすすめ絵本をご紹介したいと思います。

さいとうあかりさん おすすめ絵本
『空がレースに見えるとき』バーバラ・クーニー

選んだ理由は絵と世界観が好きとのことです。

muni おすすめ絵本
『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック

少し怖くて冒険いっぱいの、子供の頃の想像力を思い出します。