2022/12/21 11:03

こんにちは muni galleryです。

もうすぐクリスマスですね!皆さんはクリスマスカードを送ったり、家にクリスマスツリーを飾ったりしますか?

クリスマスの飾りはとても可愛くて暖かな気持ちになりますね。

ではそもそも飾りはなぜツリーや靴下なのでしょうか?もともとクリスマスってどんな行事?

今回はクリスマスのはじまりと、背景にあるキリスト教のお話を描いた西洋絵画、クリスマス飾りの意味を書きたいと思います。


「クリスマスのはじまりと西洋絵画」

12月25日、クリスマスとはキリストの誕生を祝う日だということは知っていると思います。しかし元は古代ローマ宗教のひとつ、ミトラ教の「不滅の太陽が生まれる日」とされていました。そしてキリスト教が、布教活動のためにその異教のお祭りと、「不滅の太陽」キリストの誕生の意味を合わせクリスマスとして世界に広まったと言われています。

現在ではすっかり定着したクリスマス、キリストの誕生の日については多くの西洋絵画で描かれています。この絵画たちがあるからこそ、キリスト教ではない人たちもキリスト誕生の話を知っているのではないでしょうか?

その中から3点ご紹介します。

「受胎告知」フランジェリコ


「受胎告知」レオナルドダヴィンチ


マリアが神から選ばれて救世主となるキリストを身籠ったことを告げられる瞬間を描いています。


「羊飼いの礼拝」ジョルジョーネ


マリアとその夫ヨセフと共に住民登録のためにベツレヘムへ向かう途中、泊まるところもなくマリアは産気づき馬小屋でキリストを産みます。羊飼いが天使の訪問を受けベツレヘムでキリストが生誕したことを伝えられて礼拝に訪れる場面です。


「クリスマスカラーの意味」

ポスターやイルミネーションなどでクリスマスを表現する時に使われるのが緑、赤、白、金の組み合わせです。これを見かけるとクリスマスが近いと感じます。この配色にもヨーロッパの習慣やキリスト教の考えが反映されています。


緑はヒイラギや月桂樹などの色です。キリスト教のお話やクリスマス飾りに使われる常緑植物は寒い冬でも枯れない強い植物で、生命力や永遠の命のシンボルとなっています。

赤は旧約聖書に登場する禁断の果実でありモミの木に飾られた知恵の実の赤です。またヒイラギとその赤い実の赤はキリストが十字架で処刑される時、イバラの冠で傷付けた時の血の色を表しています。

サンタクロースの服も赤ですが、これはモデルとなったトルコの司教、聖ニコラウスが儀式で着た服の色で、「自らの血を流しても人々に尽くす」という意味があるそうです。

白は純粋さと平和の証、平和のはじまりを表しています。キリストが流した血によって清められたことの意味が込められています。

金はクリスマスツリーの一番上に飾る星「ベツレヘムの星の色です。キリストが誕生した時、三賢者に知らせるために東で輝いた星と言われています。

「クリスマス飾りの意味」

クリスマスツリーには様々な形の飾りを付けると思います。必ずモチーフとなっているのがベルや丸いボール、杖の形をしたキャンディ。

実はそれらにもキリスト教に由来する意味があります。


ベルは喜びの音を鳴らすベル、天使が持っていることもあります。また魔除けの効果もあるそうです。

オーナメントボールは、アダムとイブが食べた知恵の木の実がモチーフとなっています。林檎の形のオーナメントも多いですね。

キャンディはなぜ杖の形をしているのか、それは羊飼いが羊を導く杖を意味していて、キリストが人々を導いてくれるという祈りが込められています。

靴下をかけておくとその中にサンタクロースがプレゼントを入れてくれる話があります、その靴下を飾る習慣というのは聖ニコラウスが貧しい子供の家に煙突から金貨を投げ入れると暖炉の側にあった靴下の中に偶然入ったというサンタクロースのモデルとなった話からきているそうです。

最後に、なぜクリスマスツリーを飾るのか、それはクリスマスツリーに使われるモミの木は冬でも枯れない強い植物で、永遠の命の象徴だからです。アダムとイブが実を食べた知恵の木のモデルでもあります。


クリスマスにはキリスト教、そしてキリストのお話を表現するための色やオーナメントが使われていることがわかりました。配色やモチーフが伝統として受け継がれ、ビジネスにまで浸透して世界中に広まっていると思うと、大きな視覚的効果による布教活動だったのだと思います。

だだ日本ではイルミネーションやご馳走を楽しむイベントとして定着していますね。

皆さま良いクリスマスを!


muni


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