2023/06/14 08:22

こんにちは muni galleryです。

6月は金子牧さんの個展を開催中です。

muniでの個展は3回目となります。

その中で3作品、私が選んだものをご紹介したいと思います。

その前に、金子さんがどのように描いているか、

まずはじめに、マチエールといった画面に少し凹凸があるような風合いを、何も意図せずキャンバスに作ります。その偶然出てきた形からイメージを膨らませて絵の具をのせ、形を表現していきます。その作業も、描いてから消したりひっくり返して納得できるものと出会うまでやり直すそうです。まるで自分の作品と会話をしているような制作工程です。

展示中の作品も、見た時に感じた印象と、制作工程である会話を想像しながら見るのと、また違った面白さがあると思います。



① 「雲をつかむ」

こちらは展示のDMにも使われたとても印象的な作品です。

夜の闇にたたずむ一本の木が描かれているようですが、ふわふわと飛んでいきそうな浮遊感があります。流れてきた雲を木の幹がつかまえているようです。夢の中で不思議な場面に出会した感覚になりました。




② 「曇り」

どんより曇り空のちょっと寂しい感じがしますが、金子さんは漁港のある町の風景をイメージして描いたそうです。誰もいなくて、昼間なのか、これから雨が降るのか、そんなふうにいろいろ想像ができます。私はとある「時間」を描いたような作品だと思って面白く感じました。



③ 「三つの木」

一本の道と遮るように立つ三本。シルエットだけの木は人が立っているようにも見えます。全体的に落ち着いたグリーンの色合いも、ゆったりと包容感を感じて、ぼんやりと眺めているのが心地よい作品です。


金子牧

2006年 多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業

近年の展示

2020年BLUE BLUE EXHIBITION(四季彩舎 京橋)      

             ONVO STUDIO EXHIBITION VO.1 VO.2(    オンボスタジオ伊奈 埼玉県北足立郡)

   須藤一郎と世界一小さい美術館物語(多摩美    術大学美術館)

2021年BLUE BLUE EXHIBITION(四季彩舎 京橋)      

            Connect Exhibition(ACY 横浜)

   小田原もあ展 10周年アーカイブ展(小田          原駅東口図書館)

   よい一日を!!展(中和ギャラリー 銀座)

            百花 すどう美術館グループ展(セッショ      ンギャラリー 神楽坂)    

2022年百花 すどう美術館グループ展(セッショ      ンギャラリー 神楽坂) 

   百花flot5月(かうひい屋 日本橋)

など。


金子牧さんの個展は6月25日まで開催中です。

muni

埼玉県蓮田市閏戸1808

営業日:土曜、日曜

13時〜18 (ラストオーダー17時半)

お問い合わせ  municafe.as@gmail.com

オンラインショップ

https://www.munigallerycafeshop.site/